ひよっこ歯科医師の歩く道

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やる気が無くても

学生時代の友人Q。
彼女は良く勉強するし実技も悪くないので、成績が良かった。

しかし。
やる気は無かった。

コトリの出身校では、5年次の病院内実習で、インストラクターの先生の介助をしながら見学します。
1日の診療が終わると、先生への質問タイム開始。
他の学生の質問が出尽くしたので、先生がQに聞きました。

先生「Qは何か質問ある?」
Q「別に…。今日、スーパーの安売りなので…。」
先生「…安売り?!」
Q「1ヶ月に1度の大安売りなんで…。」
先生「…う、うん?」
Q「スーパー閉まっちゃうんで…。」
先生「あ、早く帰りたいって事?!」

私達は、もうハラハラですよ。

コトリ「Q!アレはまずいって~!無礼者だよ~!」
Q「だって、早く帰りたいし。見えないから、質問も無いし。」
コトリ「見えない?」
Q「視力がね。悪いからね。」
コトリ「いい加減、眼鏡かけなよ~。」
Q「買いに行くのがめんどくさいし。」
コトリ「だって、それじゃ患者さんの治療できないじゃん。」
Q「まあ、その時は臨床はやらない方向で…。」

やる気無さ過ぎです。

そんな彼女も某所のドクターに。
しばらく会ってなかったので、どんな歯科医師生活を送っているのかと思ったら…。

弾む声、弾むような動作。
めちゃめちゃ楽しそうなんですが!

Q「眼鏡買ったよっ!」
コトリ「ついに?!」
Q「臨床やるのに見えないからねっ!」
コトリ「す、すごいまともな事言ってるよ、君…。臨床やる気になったの?」
Q「まあねっ!」
コトリ「それにすっごく楽しそう。」
Q「まあねっ!」

ドクターになる、ならないで、こんなに意識が違って来るものなのですね。
ちょっと感動。

こうして皆、本当の意味で歯科医師になって行く…のかな?!


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by hiyoccotori | 2005-06-27 21:51 | 研修医時代

偉い人が来た

偉い人が来ました。
とにかく偉い人です。

そして、外人です。
居酒屋でウエルカムパーティーです。

Let's英会話!

この国際化社会のご時世、若いのにお恥ずかしい話ですが、コトリは英語が達者でありません。
しかし、遠い国からせっかくいらっしゃた偉い人。
なんとかお話しなくては!

コトリ「Hello!」
偉い人「Oh!Hello!ベラベーラ、ベラベーラ!」

ヤ、ヤバイ…。
ワカンネ…。
コマッタヨ…。

ふと見ると偉い人は日本酒を召し上がっておりました。

Oh!日本酒行けるんデスカ!
コトリは日本酒をお猪口に注いで、偉い人に向かって掲げました。

コトリ「日本酒、私も好きデス!」
偉い人「!!!」

さすが偉い人、察しがよろしいです。
自分もお猪口を掲げて乾杯してくれました。

偉い人「bottom up!bottom up!」
コトリ「一気デスネ?!ハイ!」

コトリ、外人の偉い人と人生初の一気です。

その後もなんだかベラベラしゃべってましたが、50%くらいしかわかりませんでした。
でも、ひとつだけハッキリわかったことが。

偉い外人も飲んじゃえばただのオヤジ。
恐れずにハートでぶつかれば、吉?!


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by hiyoccotori | 2005-06-26 23:34 | 研修医時代

コトリ、ときめく

歯科医師とは言え人間。
ときめいてしまう事だってあるのです。

歯学部の女子ならきっと、学生時代に憧れの先生がひとりは居たのではないでしょうか?

私にもいました。
病院内での臨床実習の時にお世話になったR先生

とにかく腕が素晴らしい。
その上頭もとても良い。
面倒見も良い。
性格も、顔も大好きでした。

ただもう、ひたすら憧れなので、姿を見かけるだけで嬉しい!
診療の介助につかせてもらえた日には、全くもって気絶しそう!

はい。
いちファンです。

このR先生、昨年病院を離れてしまわれて以来、とんとお見かけしなくなってしまったのですが、先日、病院にいらっしゃたのです!

何か用事があっていらっしゃたのでしょう…。
学生さんと話を楽しそうにしてらっしゃいます。

コトリの胸は高鳴ります。

思わぬところで見つけてしまったから、心臓が一気にバクバクです。
ってか、もう、呼吸困難

どうしよう、どうしよう…。

散々迷った挙句、声をかけさせて頂きましたよ。

コトリ「R先生っ!」
R先生「あ~!誰かと思ったら、コトリ~!」

うわあああ。
覚えていてくださったのですね…!
もう、それだけでご飯3杯は行けます!

R先生「矯正残ったの?じゃあ、一人前になったら、うちのクリニックで矯正やってよ~。」
コトリ「ええっ?!ガ、ガンバリマス…!!!」

あわわわわ。
光栄過ぎて鼻血出そうです…!
社交辞令だったとしても、ご飯10杯レベルです。


一通りお話して、バイバイして、R先生の姿が見えなくなった途端に腰砕け…。

学生時代の憧れの人に出会えば、心は女学生に戻ってしまうのでした。


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by hiyoccotori | 2005-06-24 00:30 | 研修医時代

コトリ、倒れる

ある朝、とんでもなく頭が痛くなったコトリ
風邪の予感?
と思いつつ、医務室で薬をもらってどうにかこうにか1日を乗り切ったものの…。

帰宅したとたん、パタリ
とりあえず爆睡デス。

翌朝、発熱
解熱剤を飲んでも、どんどん上がって行く…。
ついには9度に達してしまいました。
これは明日に響きそうでヤバイかな~。

という事で、だるい身体を引きずりつつ、休日だったので、近くの大学病院の救急へ。

救急と言えば。
そう、研修医です。
可愛らしい研修医の女医さんが現れました。

看護師さんが、採血&点滴のためにルートをとろうとしたら、

研修医さん「私がやります!」

ああ、研修医さん!!!
私もあなたと同じ立場です!!!
頑張りたいんだよね!!!
若くて持病もなさそうで、おそらくただの風邪であろう患者さん。
こういうところから経験を積むんだよね!!!
どうぞやってください!!!

そう思って腕を差し出したら…。

い、痛い~!!!

注射でも点滴でも採血でも、こんなに痛かったことないよ、ってくらいの痛みが…。
でも、研修医さんのために、目をつぶって、歯を食いしばって我慢です!!!
同じ研修医って事で、妙な仲間意識を持ってしまっているコトリ…。

ようやく痛みが引いたので、「ああ、終わった~」とホッとしたその時。

研修医さん「あ、もう一度…。

あああ。失敗だったんですね…。
っていうか、腕をなんだか伝ってるんですが…?
なんか看護師さんがバタバタしてるんですが…?
そろ~っと腕を見ると…。

血まみれ…。

コトリ「!!!」

看護師さんがワッテでギューギュー圧迫止血しております。
可愛い女医さんの指は血まみれです…。
(どうやら、駆血帯を付けたまま針を抜いた模様。)
血は見慣れていますが、ちょっとビビります。

止血がひと段落したら、2回目の針の刺入。
これは、痛いながらもクリア。

その後、点滴を付けたまま胸部、腹部のレントゲン撮影。
血液検査を合わせた結果から、風邪と診断されました。

最後には、可愛い女医さんと、「同じ研修医同士頑張りましょうね!」と励まし合い、また妙な仲間意識を確立させて帰宅したのでした。


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by hiyoccotori | 2005-06-19 22:46 | 研修医時代

電波さんキター

コトリの研修先は大きな病院ですから、難しい患者さんがいらっしゃることが多々あります。

症例が難しい場合(抜きにくい歯とか、癌とか)とか、インフォームド・コンセントがとりにくいという場合とか。

インフォームド・コンセントがとりにくい場合。
その中に、時々、電波さんがいます。

電波さんA「この間、歯医者さんで詰め物をしたんです…。そしたら、そこから宇宙人からの電波が届くようになってしまって、夜も眠れないんです…。」

とか、

電波さんB「レントゲン撮ると、頭からキノコが生えて来るんです。」

とか。

電波ゆんゆんです。
研修医、ピンチです。

いたずらに処置しようものなら、
そこからまた何か受信するかもしれません。
そこからまた何か生えて来るかもしれません。

こちらからは
何も受信しているように見えなくても、
何も生えているように見えなくても、
電波さんにとっては一大事です。

電波さんがいらっしゃった時には、ゆっくりお話を聞いて、慎重に診療を進めて行きます。
まあ、上記のAさんやBさんのように強電波な場合は、さすがに専門の先生が担当しますけどね…。


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by hiyoccotori | 2005-06-18 00:27 | 研修医時代

保険と自費

歯医者さんの治療は、大きく分けて
保険診療」と「自費(自由)診療
があります。

歯科における様々な治療のうち、
お国が定めた範囲の治療は「保険診療」
それ以外は「自費診療」
となります。

ざっくばらんに言えば、
保険診療は保険がきくので、安い。
自費診療は保険がきかないので、高い。

保険診療の範囲で、健康な日常生活を送るのに必要な治療は大体カバーされていて、
より快適な生活を望むのであれば、自費診療を選ぶってことになってます。

でもね~。
これって、葛藤…。

歯科医師としては、やっぱり、より良い材料で治したいし、よりキレイに治したいし、出来るだけ歯を残したいし…。
でも、自費診療は高いし、矯正したりしたら治療期間も長くなってしまうし…。

葛藤です…。

コトリたったひとりの患者さん。
歯並びの関係で、保険診療の範囲で行うためには、健康な歯を抜かねばならない事が判明
(ショック!!!)

でも、出来れば抜きたくない…。
でも、自費は高い…。
でも、自分の歯に値段はつけられない…。
でも、治療期間も来院回数も多くなってしまう…。
でも、でも、でも…。

とりあえず、色んな治療法を探してみて、次回患者さんと話し合いです。



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by hiyoccotori | 2005-06-17 23:58 | 研修医時代

たったひとりのアナタ

ひよっこ研修医。
現在、受け持っている患者はたったひとり

でも、だからこそ、情熱の全てをこのひとりにかけるのです
それが、経験の浅い私達研修医のできること。

そんなわけで、模型上での仮歯製作にまるまる1日を費やしたコトリ…。
(模型上で作ったので、患者さんの時間は使ってないデス。)
妥協を許さず美しい仮歯を製作して、大満足。
患者さんは営業がお仕事なので、見た目にも出来るだけ綺麗なものを入れたかったのです。

ところが、先輩研修医B先生は凄かった!
上の前歯の並びが気になると言った患者さんのために、様々な治療パターンを想定した模型を製作。矯正した場合、ラミネートベニヤ(歯に白い板を貼り付ける方法)にした場合…などなど。

B先生「せっかく大学病院まで来てくれてるんだから、このくらいは、ね。」

素敵です!!!

大学病院は開業医に比べたら、待ち時間が長いです。その上研修医は、ベテラン先生に比べて不慣れな分だけ治療にも時間がかかります。多くの時間をかけても来てくれている患者さんだからこそ、誠意を尽くしたいという気持ち、素敵です。


うーん、まだまだ頑張らねば…。


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by hiyoccotori | 2005-06-12 12:15 | 研修医時代

美容整形で…?!

同期の研修医Aちゃんの初診配当話をご紹介。

Aちゃん「なんかね~、美容整形で健康な歯を抜かれちゃったって言うの~。」
コトリ「えっ!それは矯正のためにってこと?」

矯正のために小臼歯を抜くことはよくあることだもんね。
大臼歯もたまに抜くけど。

Aちゃん「違うみたい。それに、抜いたのは前歯(ぜんし)なんだよ。」
コトリ「!!!!!」

ぜ、前歯…!!!
な ん で す と ?!

Aちゃん「上の前歯4本全部抜いちゃってて、無いの。その状態で2年間ほったらかされたんだって~。」

上の前歯が4本無い状態、想像してみてください。
かなり美容に良くない状態です。


コトリ「何で抜いちゃったの?!それ、美しくなってないよね?」
Aちゃん「それがね、患者さんが、出っ歯が嫌だからどうしても抜いてくださいって頼んだらしいんだよ~。」
コトリ「ええ?!」
Aちゃん「よくわかんないよね~。」

?患者さんに頼まれたからって、健康な前歯を抜くものでしょうか?
?抜いていいものでしょうか?
?でもってそれを2年も放置するものでしょうか?
?何か理由があったのでしょうか?
?出っ歯の治療なら、矯正とかクラウンとか、色々方法はあったんじゃないでしょうか?
?ひょっとして、患者さんとの行き違いがあって、患者さんは健康な前歯だと思っていたけれど、実はもう保存不可能だから抜いただけでしょうか?


Aちゃん・コトリ「う~ん、よくわかんないね~!!!」


あまりにも謎が多いので、この患者さんはベテラン先生に送られて行ったのでした…。


(追記:歯や顎の見た目で気になることがあったら、美容整形に行く前に大学病院などで歯医者さんに話を聞いてみるのもいいんじゃないかな~と私は思います。)


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by hiyoccotori | 2005-06-06 22:31 | 研修医時代

初診配当

6月1日から、ついに、初診配当が始まりました。
初診として病院にいらっしゃった患者さんを、受け持つのです。

もっと、スッキリ言いましょう。
コトリにも、受け持ち患者さんが出来たのです。

いくらかの処置は学生時代にも行ったことはありますが、担当医として治療するのは初めて!配当の日が近づくにつれて、ソワソワと落ち着かない事この上なし。とりあえず教科書を読んでイメージトレーニングしてみるものの、何となく上の空。

「どんな人だろう~。」
「怖い人だったら困る~。」
「チェンジって言われたらへこむよ~。」
「うまく説明できるかな~。」
「急性症状(今物凄く痛い、とか)があったら焦りそう~。」
などと、頭の中はグルグル。

そして、配当当日。

緊張と不安いっぱいのまま待機すること2時間半。

ついに
コトリの初めての患者さんがいらっしゃいました。

受付からチラ見すると、こざっぱりとして良い人そうなおじさまでした。
名前を何度も確認して、カルテを読んで、また名前を確認して、深呼吸。

ええい!もう、ここまで来たら、
あとは笑顔だ!!!!!

患者さんは痛みや不安を抱えて病院にいらっしゃるわけです。
それを、肉体的にも精神的にも和らげるのが医師の務め。

だから、
まずは笑顔で不安を和らげる作戦デス!!!

緊張と不安を必死で抑え、軽めのスマイル(多分ちょっと引きつっていたと思われる)を浮かべて
コトリ「今日はどうされましたか?」
と尋ねると、

kr.(クランケ。患者さん。)「今日は、あと20分で帰らなきゃいけないんです…。」

コトリ心の声「に、20分ーーーーー?!」

どんなベテラン先生でも初診では最低1時間はとるのに、20分?!
すんません、無理です。

コトリ「では、今日は簡単にお話を伺って、詳しいお話や検査は次回にしましょう。」

20分の簡単な問診でコトリの初めての診療は終了。
たったそれだけなのに、グッタリです。
緊張しすぎて疲れた模様。



ひよっこ歯科医師の歩く道。
なかなか険しそうです。


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by hiyoccotori | 2005-06-04 00:28 | 研修医時代

2005年に歯科医師になった「コトリ」の、成長(するはず!)日記です。ひよっ子はひよっ子だから、ひたむきに歩くしかないのです。更新は不定期ですが、週末にドカッと更新することが多いです。
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